区分 | 名称 | 年代 | 指定年月日 | 所有者・管理者 |
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市 | 木製高札 | 江戸 | 昭和52年4月30日 | 東門院 |
市 | 鬼瓦 | 室町 | 昭和56年4月24日 | 慈眼寺 |
市 | 東門院山門葺き平瓦 | 室町 | 昭和52年4月30日 | 東門院 |
市 | 木製下新川神社神階篇額 | 室町 | 平成14年9月17日 | 下新川神社 |
市 | 木製下新川神社棟札 | 室町 | 平成14年9月17日 | 下新川神社 |
高札は中世の終わり頃から盛んになり、宿場や町の辻に立てられた。当時にあっては大衆への情報提供に有効な手段であった。江戸時代には正徳5年(1715)に五街道に高札が立てられるようになるが、中山道守山宿にも市神社付近に高札場が設けられた。東門院に残る7点の高札は桧材で幅6尺の規格である。書かれている内容は切支丹、毒物、火付、人馬駄賃唐物抜荷などの項目が記されており、奉行が商業、経済に関する、いわば行政指導から私生活の細部にまでおよぶ取締りと干渉を行っていたことがうかがわれる。この制度は明治3年まで存続していた。7点の高札は昭和61年の火災で燃え、1点だけが内容を読めるものとなった。
名称 | 木製高札(もくせいこうさつ) |
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文化財の種類 | 市指定文化財 歴史資料 |
文化財の指定日 | S52年4月30日 |
時代 | 江戸時代 |
文化財の所在地 | 守山市守山二丁目(東門院) |
薬師三尊が安置されている薬師堂に文禄三年(1594)銘のある鬼瓦が保存されている。この鬼瓦は慈眼寺の屋根飾りとして用いられていたものだが、戦国時代の相次ぐ兵火によるものか、いつのころか屋根から下ろされて現在まで保存されてきたものである。桃山時代末期の銘のある瓦が保存されているのは市内でも珍しい。
名称 | 鬼瓦(おにがわら) |
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文化財の種類 | 市指定文化財 歴史資料 |
文化財の指定日 | S56年4月24日 |
数量/時代 | 2点/桃山時代 |
文化財の所在地 | 守山市吉身一丁目(慈眼寺) |
中山道に面する山門は仁王門とも呼ばれ、幅三間、奥行き二間の薬医門の形式の門である。いつの頃か不明だが、山門の修理の際に銘のある瓦が発見され、現在に伝わっている。縦23cm、横17cmの大きさで、背面に応永3年(1396)の文字が刻まれている。瓦の大きさから棟の上に積まれた熨斗瓦の可能性が高い。 山門がこの応永前後からあったことを示す資料であるが、現在の門は後世の修理が激しく、当初の様子を復元できなくなっている。
名称 | 東門院山門葺き平瓦(とうもんいんさんもんふきひらかわら) |
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文化財の種類 | 市指定文化財 歴史資料 |
文化財の指定日 | S52年4月30日 |
大きさ/時代 | 上辺20.5cm 下辺18.7cm 長さ26.5cm/室町時代 |
文化財の所在地 | 守山市守山二丁目1(東門院) |
正面に行書で「正一位」の文字を彫りつけた木製の篇額である。裏面には、左右の端に一行ずつ、「幸津河新河大明神」「延徳二年庚戌三月十八日」と陰刻してある。本殿(もしくは拝殿)の正面に掛けられた額であろう。宗源宣旨と同じ日付が刻まれているところから、「正一位」の神階も同時に吉田家から授けられたことが知られる。歴史的な資料として、両者がセットになってこそ大きな意味を持つのであり、本神社のように両者が揃ったものは稀である。
名称 | 木製下新川神社神階篇額(もくせいしんかいへんがく) |
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文化財の種類 | 市指定文化財 歴史資料 |
文化財の指定日 | H14年9月17日 |
大きさ/時代 | 82cm×86cm/室町時代 |
文化財の所在地 | 守山市幸津川町1356(下新川神社) |
幸津川神社(現下新川神社)の社殿が應永二十九年(1422年)十一月二十三日に建立された時の棟札である。この棟札銘から重要なことの一つは、欠文があるものの造営の主体が棟札の筆者の阿闍梨宗知ら四人の僧侶であり、乗蓮坊なるものが当社の経済に関わっていたこと、「社頭御造營申預所」も東般若院の道源らの僧であったことから知られ、当時神仏習合の僧侶主体の神社として運営されていたことを示している。また、大工棟梁の名(大工太夫二郎国房)も記載されている。神社建築は全国的にみても、室町時代以前の現存する遺構は、寺院建築に較べて非常に少なく、本棟札は室町時代の神社建築の存在をうかがわせるものとして貴重である。
名称 | 木製下新川神社棟札(もくせいしもにいかわじんじゃむなふだ) |
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文化財の種類 | 市指定文化財 歴史資料 |
文化財の指定日 | H14年9月17日 |
大きさ/時代 | 96cm/室町時代 |
文化財の所在地 | 守山市幸津川町1356(下新川神社) |